こんにちわ、かるみあです。
今日は
「ダメダメだった頃の、かるみあ」のお話です。
アホみたいなタイトル付けていますが、
マジですw
では改めて今日は
サイコパスに詐欺られて50万払った
話をしたいと思います。
なかなか、ぶっ飛んでますね笑
本当にあの時は最悪でした笑
今でこそ笑い話ですが
見事にサイコパス野郎に詐欺られました。
まあ、高くついたけど、
人生を生きていく上で勉強になったなと。
何が言いたいのかというと
「お金を払うなら、
ちゃんとリサーチをしよう!」って事です。
てか、いきなりそんな事言ってきてお前誰だよ!
むしろ怪しいのはお前じゃ!!
って方はこちらをご覧ください。
話を戻しますが・・・
相手の素性が分からないものは、
お金は払ってはいけません。
どんな時も。どんな事があっても。
は?そんなん当たり前じゃん。
怪しいもんには払わねーよ!!
って普段なら思いますが、
人間は「緊急性」と「重要度」が高いと
「正常な判断」が出来ないのです。
例えば「振り込め詐欺」
あれも「緊急性」と「重要度」が高いから、
正常な判断が出来なくて詐欺にあってしまう。
ニセ息子
「母さん…!実は会社の金を横領しちまって
…バレそうなんだ!!」
「だからバレないように、
金を振り込んでほしい……!!」
母親
「ええーーー!!!!???
あんたっ・・・何やってんのよ!!!」
「…わかったわ!! いくら必要なの!?」
ニセ息子
「500万必要なんだ…
あとで代理人が取りに行くから渡してほしい!!」
母親
「わ、わかったわ!!
準備しておくから渡しておくわ!」
みたいな感じで正常な判断が出来ません。
なので、普段から
「何かあった時に備えて、準備をしておく」
ことが大事なってきます。
・変な電話が来たら、録音をして対応する
・災害に備えて、食品を備蓄しておく
・怪しい勧誘なら、その場で判断せずに
相手の素性や、発信内容を確認する
などです。
ですから、大事な事なのでもう一度言うと
「相手の素性が分からないものは、
お金は払ってはダメゼッタイ」
つまり、普段から
リサーチや準備をしておく事が大事。
備えあれば憂いなし。
と、今でこそこんなこと言えますが
昔はダメダメな「かるみあ」でした。
ロクにリサーチもせず、
相手の言った事を鵜呑みにしてしまう。
そして詐欺られる笑
では「ダメダメだった、かるみあ」の
「サイコパスに詐欺られて50万払った」話です。
THE 陰キャ
俺は中学、高校と全然モテなかった。
というか、女の子が大の苦手だった。
男友達とは、何も気にせず喋ることが出来るのに
何故か、女の子と喋るときに
すっげー意識してしまって固まってしまう。
頭の中が真っ白になって、どもる。
完全にコミュ障が発動する。
俺は女の子からすれば「陰キャ」だった。
ロクに喋ることが出来ない
好きな女の子はいたのに、上手く喋れない。
頑張って勇気を出して、
奇跡的に「メアド」をゲットするも
メールの内容は「今日は天気いいね」とか
ゴミみたいな内容。笑
相手がメールを返してくれるものの、
上手く返すことが出来ない。
話を広げていくのがセオリーだが出来ない。
なので、中学、高校時代は
彼女が出来たことが無かった。
俺は「このままじゃマズイ…
一生彼女が出来ない!!」と思い
まずはどうしたら女の子と
話せるようになるのだろう?と考えた。
答えは簡単!
意識しないで、男友達と同じように
喋れば良いんだ!
なーんだ、簡単じゃんww
まずは、自分から勇気を出して
話しかけないとダメだなと思い
高校時代にバイトをしていたコンビニで、
女の子と話そう!と思った。
しかし、実際にはすぐに出来るはずもなく。
喋れないし、目も見れないし、
キョドるし、どもるし、テンパるし。
頭では分かっていても、全然出来ない。
THE 陰キャだった。
奇跡って起きないから奇跡って言うんですよ
19歳の時、そんな俺でも
奇跡的に初めて彼女が出来た。
とは言っても、
俺からアタックしたわけではなく
相手が俺に一目ぼれをしたからだった。
今までの経験からすると奇跡。マジで奇跡。
こんなことってあるんだな、と
俺は神様に何度も何度も感謝した。
相手はバイト先が同じ、1個下の女の子。
向こうからメアドを聞かれ、メールもした。
向こうから色々聞かれていたので、
俺から考えてメールすることもない。
気が楽だった。
俺は「これって告ればいけるんじゃね?」
とうぬぼれて
かなり上から目線で、天狗になっていた。
そして俺から告ったら、見事に成功。
こんなコミュ障の陰キャでも、彼女が出来た。
が。
俺は女の子とロクに喋ることも出来ないし、
テンパる。
付き合う前に、
何回かデートをしていたが、かなりヘタレ。
緊張しすぎて、おなかが痛くなって
デートもクソもない。初めてのデートは
オシャレなスポットとは無縁のカラオケデート
昼飯はラーメン屋。
付き合う前は、
心配しておなかの薬を買ってきてくれたり
初めてのデートでも、
カラオケ楽しいからオッケー!と快諾してくれたり
ラーメンは好きだから大丈夫!と
気遣ってくれたりしていたが
付き合うようになってからは、
段々と、呆れられるようになってきました。
そりゃそうだ!中身がゴミ過ぎる!!w
気遣ってくれていたのに、恩を仇で返す始末。
今なら俺は、当時の俺を3時間は説教したい。
なんだそのクソデートはwww
と本気で思う。
そして、1カ月で別れた。
俺は「なんでだよ!!メッチャ頑張ったのに!」
と相手のせいにしていた。ゴミ過ぎる思考。
自分を磨く、という努力はしなかった。
そんなんだから俺は
彼女が出来ないんだよ!!と今なら思う。
神様が降臨した
そして、彼女が出来ないまま
4年の月日が経った23歳の時
俺は、彼女が欲しすぎて仕方が無かった。
社会人になって、陰キャあるあるだと思うが
まーーーじーーーで、出会いが無い。
友達は男友達だけ。
男友達の中には、見た目が控えめに言って
全くカッコよくないのに
女の子にメッチャモテモテの奴がいた。
そいつの名前は北島(仮名)
前に働いていたバイト先が同じで、
そこで知り合ったやつだった。
年齢も同じ、地元も近くてよく遊んでいた。
昔、バイト先で
北島と女の子がよく話していたので、
話を聞いていると、とにかく喋りが上手い。
ちゃんと話を広げて、
なおかつ面白おかしく返事を返す。
なるほど、こうやって話すんだな、
と何度も感心していた。
正直、メチャクチャ羨ましかった。
実際に見たことがないが、
写真で見た彼女もかわいいし
友達にも女の子がかなり多い。
俺のまわりは野郎だけ。
花もクソもない。
そして、哀れに思ったのか
いつものように遊んでいると、
そいつがこんな提案をしてきた
北島
「俺の友達、紹介しようか?」
俺は心底、喜び
俺
「マジで!?良いの!?
お願いします!!!」と即答
北島
「いいよ! 彼氏いるやつも多いから
居ないの探しとくわ!」
と言ってくれた。俺には神様に見えた。
マジでヘタレな俺
しばらく経ったある日、
いつものように北島と遊んでいると
北島
「あ、そうだ。彼氏いないやつ、いたよ」と言ってきた。
俺「マジか!!! ありがとう!!!」と大喜び。
しかし、写真を見せてもらうと俺はビックリした。
「メチャクチャ可愛すぎる」
俺には不釣り合いじゃね?
しかも俺はロクに彼女も出来たことが無い。
全く上手くいく自信が無かった。
北島は「大丈夫だよ!めっちゃいいやつだから!優しいからちゃんと相手にしてくれるよ」とアドバイス。
しかし俺は躊躇してしまった。
メアドを教えてもらったのにも関わらず、
メールを送る勇気がまるでない。
しばらく送ることが出来ずに何日かが経ってしまった。
何日か経ち、さすがにしびれを切らした北島が
北島「まだ送ってないの? なんか向こうからまだ来ないって心配して連絡来たんだけど」と言ってきた。
俺「なかなか送れなくて・・・」とヘタレな回答。
すると北島は「そんなんじゃ一生彼女出来ねーぞ」とグサリ。
俺はその言葉に背中を押されて、
ガチガチに緊張していたが、勇気を出してメールを送ることにした。
俺「はじめまして!連絡が遅くなってしまってすみません!かるみあ(仮)って言います!宜しくお願いします!」
するとメールが返ってきた
マキ「千本松マキです!(仮名) なかなかメールが来ないから、何かあったのかと思ったよ~!こちらこそよろしくね!」
そうして俺と「マキちゃん」との交流が始まった。
ありがとう!北島!お前は俺の親友だ!
マキちゃんとのメールは毎日楽しかった。
お互いの好きなもの、趣味、年齢、地元、仕事の事など他愛ない会話ではあったが、
マキちゃんも会話を広げようとしてくれていたので、俺も返事がとてもしやすかった。
初めて彼女が出来た時の失敗を踏まえ、
とにかく相手に対して、不快な思いをさせないように気を付けよう!と心がけていた。
本当に北島には感謝しかなかった。
こんな素敵な子を紹介してくれてありがとおおおおおおお!!!!
と、メチャクチャ感謝した。
飯もおごった。
北島「いや、別に大したことしてねーよ・・・」
と照れながら否定する北島。
カッコ良すぎるよ、お前・・・。
俺はマキちゃんと、メールはほぼ毎日していた。
メール交流をして1カ月ほど経ったある日。
俺「そーいや電話番号聞いてないな」
と今更気づいた俺は、マキちゃんにさっそく聞いてみることにした。
俺「そーいや、番号聞いてなかったね!教えてよー!」
するとマキちゃんは
マキ「ごめんね!これもらったやつで、データ専用携帯なの!だから番号はないんだー!」
俺「そっかー!じゃあ仕方ないよね!一応俺の番号は教えておくね!」
と、自分も番号を教えて終わった。
デートに誘うも・・・
メール交流して3か月ほど経った。
さすがにメールだけでは物足りなくなってきた俺は、
マキちゃんをデートに誘うことにした。
メールをしてる感触から、
デートに絶対に誘えるわ!
と思っていたからだ。
俺は、勇気を出してデートに誘ってみた。
俺「マキちゃん、今度2人で遊びに行かない?」
俺は絶対にいける!と思っていたが、
内心はドキドキ。不安でいっぱいだった。
断られたらどうしよう・・・と思っていた。
しばらくすると、マキちゃんからの返事が返ってきた。
内容は
マキ「いいよー!遊びにいこー!!」と快諾してくれた。
俺「よっしゃああああああああああああwwwwwwwwwwwwww」
俺は背中に羽が生えたんじゃないかってくらい、
メチャクチャ喜び舞い上がった。
マキちゃんとのデートが出来る!!
これで彼女いない生活ともおさらばじゃあああ!!!!
デートの約束を獲得した俺は、日程を決めるべく更にメールを続ける。
俺「いつにしようか? 次の日曜日は空いてる?」
マキ「ごめんね、次の日曜日は予定があるんだー・・・」
俺「そっかー・・・予定があるなら仕方ないね!」
マキちゃん「ごめんねー・・・」
俺「大丈夫だよー!気にしないで!」
そんなやり取りを、ひたすら何度も繰り返していた。
しかし、いつまで経っても日程が決まることが無かった。
マキ「その日は友達との予定があってー・・・」
マキ「その日は急遽、仕事なんだー><」
マキ「ごめんね、その日は親とおでかけなの><」
さすがに、モチベーションが下がってきた俺は、
意を決して、俺に対しての思いを聞くことにした。
俺「マキちゃん、デートが嫌だったら正直に言ってくれて良いんだよ?」
するとマキちゃんは
マキ「嫌じゃないよ! ごめんね、誤解させちゃって・・・」
俺「そっかー・・・なら良いんだけどさ。嫌われるようなことしたかなーって思っちゃって」
マキ「そんなことないよ! いつもメールしてて楽しいもん!」
いつもメールしてて楽しいもん・・・!
いつもメールしてて楽しいもん・・・!
俺「よっしゃああああああwwwwwwww」
俺はその言葉に舞い上がった。
今でこそハイパー気持ち悪いが、当時は舞い上がっていた。
そうしてまた、しばらく楽しいメール交流が再開した。
崩壊は突然に
結局、デートの日程が決まらないまま
知り合って半年ほど経ったある日。
いつもの日常が突然、崩れることになる。
その日、夜中の12時くらいに
マキちゃんから、いきなりこんなメールが届いた。
マキ「今、親と喧嘩して、海にいる」
俺はビックリしてすぐさまメールを返した
俺「え!? 大丈夫? どこにいるの!?」
今、マキちゃんがいる場所は、
俺の家から車で2時間ほどの場所だった。
俺は「今から迎えに行くから待ってて!!」と返信した・・・が。
返事はなかった。
急いで北島に連絡し、事情を説明した。
俺は土地勘があまりなかったので
ナビゲーターとして土地勘がある北島を誘い、
車で2時間ほどかかるマキちゃんがいる海へと向かった。
正直、無謀だと思ったが、何かあったら俺は一生後悔する。
俺は、マキちゃんを救いに行くんだ・・・!!と心に刻んだ。
車を2時間ほど運転し、深夜2時。
ようやくマキちゃんがいる海についた。
そこは広い海岸だった。
「こんなに広いのか・・・」と、
軽く絶望したが諦めてはいけない。
絶対に見つけてやる。
その思いを強く持ち、ただひたすらに広い海岸を探し続けた。
メールも送り続けていたが、返事はない。
俺は自分の声だけが響く中、
広い海岸でマキちゃんの名前を叫び続けていた。
1時間ほど叫び続け、探し回ったが
結局マキちゃんは見つからなかった。
警察へ電話しようとも思ったが、北島に止められた。
北島「ただの家出だって。あいつは身投げするような奴じゃないよ。」
付き合い自体は俺よりもずっと長い北島。
俺はその言葉を信じ、仕方なく帰ることにした。
明日、何も返事が無かったら・・・
警察に電話しよう。
そう思いながら俺たちは帰路についた。
次の日。
帰ってからも俺は心配でロクに眠れずにいた。
しかし、マキちゃんはアッサリとメールを返してきたのだ。
マキ「昨日はごめんね!! 返そうと思ったら充電切れちゃって・・・。泊まるところもなかったから、電車で帰ってきちゃった><」
俺は心底安心した。
俺「良かった…本当に良かった。何かあったんじゃないかと思って眠れなったよ笑」
マキ「ホントごめんね!! ご心配おかけしました・・・」
俺「無事ならそれで良いよ! あーこれで安心して眠れるわ!笑」
マキ「そうだね・・・ごめん、いっぱい寝てね!!」
無事に帰ってこれたなら良かった・・・。
と安心して俺は夢の中へ。
しかし・・・
悲劇はここから始まった。
今までのメール代金50万円です
マキちゃんが家出して1週間後。
再び「親と喧嘩をした」とメールが来た。
マキ「また親と喧嘩した。もう無理。私は家を出る」
マキちゃんには前から夢がある。
それはトリマーになることだった。
今は違う仕事をしているが、夢を諦められずに専門学校に通いたいらしい。
その事をマキちゃんの両親に前から言っていたが、父親が反対していた。
心配になった俺は「今どこにいるの?」とメールで送る。
するとマキちゃんは
マキ「分からない。ムカついてとりあえず電車に乗った。」
マキ「夢って叶えちゃいけないのかな・・・」
俺「そんなことない!夢に向かっていくのは良いことだと思うよ!」
するとマキちゃんは・・・
マキ「でも・・・父親に反対されたから専門学校行けないよ。」
「夢を叶えられないんだよ・・・私お金ないし・・・」
と、つぶやいた。
俺は・・・後先も考えず、
ただただ、マキちゃんの事を救いたいがためにこう言った。
俺「俺が・・・お金出すよ。」
するとマキちゃんは、すかさず
マキ「ダメだよ。それは出来ない。」
俺「大丈夫、お金ならあるから」
嘘だ。
あるわけない。
貯金すらロクにしていないのに
どこにそんな金がある。
でも俺は救いたかった。
下心はない。純粋に救いたかった。
そして、この考えが・・・
俺を地獄に突き落とした。
マキ「・・・本当にいいの?無理してない?」
俺「全然してないよ!貯金ならある!」
マキ「ありがとう・・・本当にありがとね。」
「絶対返すから。」
俺は「別に気にしないで!返さなくても平気だよ!気持ちだから!いくら必要なの?」
と返し、
俺「直接渡したいから、会いたい」
と、送った。
マキ「ありがとう・・・40万円です。」
「こんなこと言うのは、本当に申し訳ないんだけど・・・」
と、切り出してきた。
マキちゃんは更に続ける。
マキ「申し訳なさ過ぎて・・・顔合わせ出来ない。だから北島君に渡してほしいの。こんな状態で初めましてなんて嫌だから・・・」
俺「そんなの気にしないって!! 別に大丈夫だよ!!」
俺はそう返したが、マキちゃんは譲らない。
マキ「この状況で会えないよ・・・会うならお金は借りれないよ><」
俺「そっかー・・・分かった。じゃあ北島に渡すよ」
マキ「本当にわがまま言ってごめんなさい」
「返す時に会いたい。笑顔で返したい。キチンとありがとうって言いたい。」
俺「わかった、じゃあ友達に渡すから。返す時に必ず会おうね」とメールで伝えた。
俺はすぐさま金を用意するべく、
どうすれば良いか考えた。
俺はマキちゃんに嘘をついた。
貯金なんか無い。
そんなやつがどうやって金を用意するか?
答えは簡単だ。
「消費者金融」、つまりサラ金だ。
プ○ミス、アコ○、アイ○ルなどだ。
俺は特に理由はないが、
目の前にあったレ○クを選び、契約した。
借りた額は満額の50万。
マキちゃんは40万必要だと言っていたが、10万は何か足りなくなったら困ると思って満額借りた。
そして北島と会う。
これで・・・マキちゃんを救ってやってくれ。
北島は真剣な顔をして
「ああ。分かった」と答えた。
そして・・・そのお金を北島に託した。
俺はマキちゃんを救った。
それだけで嬉しい。
だって夢を叶えてあげる、お手伝いが出来たんだから。
マキちゃんも喜んでいた。
そして申し訳なさそうにお礼を言ってくれた。
俺は満足だった。
「さーて、頑張って借金返しますかー!」
と気合いを入れた。
奈落の底へご招待
マキちゃんを救って、しばらく経ったある日。
友達と共通の先輩から、こんな連絡が来た。
この連絡が・・・
俺を奈落の底へと突き落とす事になる。
先輩「久しぶり、実は北島から最近連絡があってさ」
「なんかレンタカー借りて事故ったらしくてさ。修理費が払えないから、お金貸してほしいって来たんだよ」
先輩「最初、え?って思って事情聞いたんだけどさ。何か説明が不自然だったから、とりあえず保留にして、北島が借りたレンタカー屋に聞いたんだよ」
先輩「そしたらさ…そんな事実無かったんだよ・・・。俺も最初信じられなかったけど・・・かるみあ、最近アイツとお金絡みで何か無かった?」
と、俺の事を心配した連絡だった。
俺は衝撃を受けた。
確かに北島は金が無いやつだけど、
人をだますような悪い奴ではない。
確かに・・・
北島と直接ではないけど、お金絡みはあった。
でも俺は認めたくなかった。
だってマキちゃんと関係無いし!!
マキちゃんが詐欺とか、そんなことをするわけない!!!
先輩「今思うと・・・結構不自然なこと多いんだよねアイツ。」
先輩「かるみあも何かない?」
俺「いやー・・・どうですかね。でも何で金絡みなんですかね。あいつんちって金持ちじゃないんですか?よく自慢してきますけど」
俺「家だって、住んでるマンション、親父が建てたって言ってるし」
そしてこの後、衝撃の一言を言われる。
先輩「え?あそこのマンションって市営のはずだけど」
「両親もずいぶん前に離婚して、母親だけだよ?親父さんは亡くなったって聞いたけど・・」
・・・・は?
・・・・いやいや、まさか。
でも、確かに親父さんには一度も合ったことが無い。
いつも自慢してくる彼女だって、話だけ。
何度も「会わせろよー」って言っても、頑なに拒否された。
ははは・・・まさかね。
俺は認めたくなかった。
ありえないよ、そんなことは。
しかし、どうしても疑ってしまう。
疑いの目で見てしまう自分が嫌で、
俺は自分で確かめる事にした。
マキちゃんが住んでいる場所。
直接、マキちゃんの家に確かめに行く。
それしかない。
俺は以前、住んでいる場所を聞いていた。
しかし聞いていたのは、地域だけ。
それ以降の住所は知らなかった。
どうすれば調べられるか・・・
俺は頭をフル回転させ、
一つの答えにたどり着いた。
それは「住宅地図」で確かめる事。
住宅地図とは、普通の地図とは違い、
地図上に各家庭の名前まで記載されている。
しかも、幸いなことにマキちゃんの苗字は珍しい名前。
「千本松マキ(仮名)」
そんな名前の人は滅多にいない。
住所がわからなくても、
名前を頼りに探すことは可能だ。
しかし・・・一つ課題があった。
「住宅地図」は高額で3万円前後する。
しかも地域が嘘だったとしたら、無駄になる。
リスクを考えると、買うことは出来ない・・・どうするか。
「住宅地図」が安価で手に入る方法・・・。
何かないか・・・!!
考えろ・・考えろ・・。
必死に無い頭をフル回転させ、
答えにたどり着いた。
そうだ・・・!
「図書館だ!!!」
俺は急いで図書館に向かった。
思惑通り、そこには住宅地図が鎮座していた。
俺はマキちゃんが住んでいる地域の住宅地図を片っ端から調べ上げた。
正直、心の中はグチャグチャだった。
疑いたくない。でも真実を確かめたい。
そもそも本当に名前があるのか・・・?
色々な思いが交錯しているなか、
自分の感情を押し殺して、俺は探し続けた。
そして、ついに。
そこにはあった。
「千本松」の文字。
俺「あった・・・・・マジであった。」
とりあえず俺は、
マキちゃんの住所が「嘘ではなかった」ことに安心した。
しかし、安心するのはまだ早い。
本番はこれからだった。
すぐさま「千本松」の住所に向かう。
道中、胸が張り裂けそうになりながらも
俺は必死に耐えて、マキちゃんの家に向かった。
しばらくして、マキちゃんの家に到着。
本当にあった。マキちゃんちだ・・・。
心臓がバクバクだった。
飛び出そうになる。
吐き気もする。
当たり前だ。真相が分かるんだから。
俺は念入りにイメージトレーニングを行い、
どう喋るか、どう説明するか考えて、
意を決してインターホンを押した。
すると・・・父親が出てきた。
俺は素直に今までの経緯を説明した。
最初は怪しまれていたが、徐々に信用してくれた。
俺は必死に説明したから。
そして・・・・
マキちゃんは・・・・
本当のマキちゃんは・・・・・・・
「すでに結婚して、他県に暮らしていた」
その真実を聞かされた時
あたまがまっしろになった。
全ての元凶
俺は騙されていた。
誰に? 北島か?だって紹介したのは北島だ。
アイツが一番怪しい。
思えば不自然な事が多かった。
・マキちゃんの電話番号が無い
・俺と一向に会おうとしない
・メアドがキャリアメール(ドコモ、au、ソフトバンク)ではなく、Gメール
・お金を渡す際も会おうとしない
・家を建てたのは親父→そんな事実はない
・レンタカーの事故はウソ
など、思い返せば不自然な事がたくさんあった。
しかしアイツがやった証拠が無い。
俺は問い詰めることにした。
もちろん、認めることはなかった。
俺は関係ない、の一点張り。
後日、俺は友達を集め、事情を説明した。
そして再び、問い詰めることに。
むしろ尋問に近かった。
ファミレスで集まり、今までの不自然な出来事を問い詰めた。
もう一度、あえて説明をさせ真相を確かめる。
すると
出てくる出てくる、矛盾だらけの供述。
そして極めつけに、俺はマキちゃんの事を問い詰めた。
何時間経っただろうか
とうとう堪忍したのか、
北島は携帯を渋々、差し出した。
ケータイを見ると
そこにはあるはずのない
俺へのマキちゃんからのメールが残っていた。
はい、確定。やっぱりお前か。
こいつは真っ黒だった。
俺が今まで相手にしていたのはコイツだった。
でも俺は意外にも冷静だった。
すぐさま「警察行くぞ」
と憔悴してる北島を連れて、近くの警察署へと向かった。
警察署に到着し、事情を説明して北島は取り調べを受けた
もちろん当事者の俺も。
今までの経緯を説明した。
これでアイツは終わりだ、と思っていた。
しかし・・・終わりではなかった。
証拠が無かった。
物的証拠がなかったのだ。
サラ金から借りたのも俺
渡したのは手渡し
全く証拠がない。
銀行振込など、データに残ってれば立件できたらしい。
しかも北島は、以前にも同じ手口で何人も騙して合計で300万ほど
だまし取ってたらしい。
そして全て生活費や、遊び代に消えていったみたいだ。
その後、取り調べが終わり帰路につく。
内心、北島はほくそ笑んでいただろう。
証拠が無くて、釈放されたのだから。
後日
法テラスに行って相談したが、良い結果は得られず。
やっぱり証拠不十分、とのことだった。
俺は泣き寝入りするしかなかった。
メチャクチャ悔しかった。
これ以上、どうすることも出来ない。
しかも北島は
住んでいたマンションから姿を消していた。
俺は仕方なく、借金返済をすることにした。
借金額は50万だが、手数料もあるので支払総額は60万以上支払いした。
そして1年半かけて完済した。
後日、分かったことだが
北島は完全に「サイコパス」だった。
・良心が異常に欠如している
・他者に冷淡で共感しない
・慢性的に平然と嘘をつく
・行動に対する責任が全く取れない
・罪悪感が皆無
・自尊心が過大で自己中心的
・口が達者で表面は魅力的
北島は「全て当てはまっていた」
正直、俺の人生で
「今まで経験した最悪な事ベスト3」に入る出来事だった。
大事なこと
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
俺が何を言いたかったのか。
それは最初にもお伝えしましたが、
「お金を払うなら、ちゃんとリサーチをしよう!」ってことです。
人間は「緊急性」と「重要度」が高いと「正常な判断」が出来ません。
俺は幸い50万円で済みましたが、
世の中にはもっともっと被害にあう方もいます。
もちろん、お金の額ではありませんが、
それでも額が大きいほどショックも比例します。
なので、「緊急性」と「重要度」が高いものに対して
・いつ何が起こっても良いように、備品を備えておく
・イメージトレーニングをしておく(手段を決めておく)
・出来る限り、相手の素性を徹底的に調べる
これらが大事になってきます。
「緊急性」があまり無くても大事です。
残念な事に、「ネットビジネス」界隈では詐欺が横行しているのが現実です。
もちろん、俺は絶対に詐欺なんかしません。
ですが、それだけでは信用されないことも分かっています。
では、どうやって信用してもらうのか。
それは「発信内容」です。
俺の正義は
・正しい知識を発信して、
・正しい知識を身に着けてもらい、
・正しく実践すれば、稼げるようになる
というのが俺の正義です。
詐欺にあわないように、
気を付けてくださいね。
「相手の素性が分からないものは、お金は払ってはダメゼッタイ」
以上です。
お読みいただき、ありがとうございました!
ってか、色々語ってるけどお前誰?って方はこちらへ。
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